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共働き夫婦の家計管理術

2009/03/03

 夫婦がともにフルタイムで働く場合、収入はあっても、お金がたまらないという悩みが多い。お互い財布の中身が非公開だったり、費用分担があいまいだったりして、計画的な家計管理が難しいからだ。共働き夫婦が効率的にお金をためるにはどうすればよいか。コツを探った。
 東京都在住の女性会社員Aさん(27歳)は結婚して約三年の夫婦共働きだ。生活費は毎月の家賃、光熱費を半分ずつ出し合い、食費については外食時は夫、家庭で調理するときはAさんが出す。何となく決まった費用分担で特に支障はないが、Aさんには漠然とした不安がある。夫の収入も貯蓄額も実は全く知らないからだ。いざお金が必要なときに困らないか、このままでいいのかと悩んでいる。
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 「共働きの場合、お互いの収入や貯蓄額を公開していない夫婦は意外に多い」。ファイナンシャルプランナー(FP)の城木きよ子さんはこう指摘する。お互い定収入があるので、何となくでもやり繰りできるからだ。ただ、その状態が長く続くとは限らない。城木さんは「共働きの間にお金をためる努力をした方がいい。結婚や出産などの際に時機を逃さず、お互い情報公開した方が効率的に家計管理ができる」と助言する。
 情報公開の次は具体的な目標設定が大切。教育費や住宅取得資金などをいつまでにいくらためるかなど、前向きな将来設計から話し合うと、お互いやる気が出る。目標が決まれば、月々に必要な貯蓄額や支出額を逆算できる。
 あとは費用をどう分担するかが問題になる。FPの平野泰嗣さんによると、分担のパターンは大きく分けて三つ。片方の収入で家計をやり繰りする「全額一方負担型」決まった金額を負担しあう「共通財布型」項目別に費用を負担する「項目別支出型」だ。それぞれ一長一短あるが、平野さんが推すのは共通財布型。「最も不公平感が少なく、二人で協力して家計を管理するという意識が持ちやすい」からだ。
 平野さんは「共通財布型なら、月々の費用をやり繰りする口座と貯蓄・投資用の口座を分けて作り、別々に管理すると便利」と話す。月々のやり繰りはどちらかの名義で、二人の生活費を賄う口座と余暇・予備費のための口座を作り、毎月、それぞれの給与振込口座から一定額ずつ入金して支出に充てる。
 貯蓄・投資用の口座はそれぞれの名義で作る。どちらか一方の名義よりも「二人で決めた金額をそれぞれの名義でためる方がよい」(平野さん)。自分名義の口座を持つ方がためているという意識を持ちやすく、夫婦間でトラブルになる恐れも少ないためだ。
 それぞれが自由に使う「小遣い」の額も決めておくと、無駄遣いが少なくなる。ただし「何に使ったのかせんさくせず、一定の自由度を持つ方が長続きする」(城木さん)。
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 家計管理での協力を長続きさせるには「赤字はあなたの使い過ぎのせい」など「相手を否定するような発言をしないことが大事」(平野さん)。将来の目標や進路の計画を共有し、前向きに話し合う姿勢が大切だ。(川本和佳英)

( 20090228 日経プラスワン)

収入の入り口に余裕があっても、出口がおろそかになると
使途不明のお金が増えたり、思ったより手元資金がないなんて
こともあるので、目標設定が大事です。
ライフプランも一考です