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【続】利回りって何ですか?

2009/04/11

  証券会社のホームページで国債や社債は「利率」と「利回り」が分けて書いてあるけど、どう違うの?
 FP 債券は発行体が「金利を年に何%払うのでお金を貸して」と頼む商品。投資家にとって金利はインカムゲインです。ただ債券は発行後に市場で売買され、値動きがあります。「利率」はインカムゲインだけの利回りで、「利回り」は値動きを含めたものにあたります。大まかには、例えば債券発行時に券面の価格で買って償還まで持てば運用利回りは(1インカムゲインのみ)。すでに発行された債券を購入して償還まで持つと(2総合的な利回り)です。
  「株式の配当利回り」はキャピタルゲインも含むんですか?
 FP いいえ。キャピタルゲインを含む総合的な利回りは購入時の株価によって違い、統計的な数値にできません。一般に「配当利回り」は、ある日の株価を基準にして配当の割合を金利のように表示したインカムゲインだけの数字。投信の「分配金利回り」も同じです。手持ちの株の運用利回りはキャピタルゲインも含めるべきですね。
  株の配当利回りって高いなあ。預金をやめて全部株式にしようかな。
 FP 今の話を聞いてませんね。利息しか収益源がない預貯金なら別ですが、株など価格が変動するものは、必ずしもインカムゲインの「利回り」が高いほうがいいわけではありません。深野さんは「配当利回りは配当が増えても株価が下がっても上がる。どちらなのか理由を考えるべきだ」と指摘。例えば配当利回りが二倍になっても株価が半分に下落したら、総合的な利回りでは大損です。
 企業が配当を抑えて投資にお金を回せば、配当利回りは低くても将来の成長と株価上昇の可能性があります。
  では、分配金狙いで投信を買うなら、分配金利回りが高い方がいいの?
 FP それも誤解です。例えば定期分配する方針の投信では、運用成績が悪いと資産を削って分配することもあります。すると株価にあたる基準価格が下がる要因になります。基準価格が下がれば分配金利回りは上昇。投信の資産は分配金を出すことで減っても「利回り」は上がるのです。「分配金しか見ずに投信を選ぶ人が多いが、基準価格の変動も含む総合的な利回りで運用成績を判断して選ぶべきだ」(前川さん)。
  二種類の利回りを、資産運用でどう使えばいいですか?
 FP まず運用期間と目標利回りを考えます。例えば手元の資金を十年後に一・五倍にしたければ、年四・一%の利回りが目標。預貯金の金利水準では足りませんね。投信や株など価格変動がある商品は、値上がりすれば総合的な利回りは高くなります。ただし値下がりリスクがあり、最後に得られる利回りはわかりません。ですから(1)の商品と(2)の商品を組み合わせて活用するのがよさそうです。

( 20090405 日本経済新聞)

会話形式で、利回りをわかりやすく説明しています。
興味のある方は参考に!!